「働く」ことを軸に障害者のノーマライゼーションを目指す
大阪府箕面市稲1丁目11番2号

豊能北 令和6年度「働くことを考えるゼミナール」開催

豊能北障害者就業・生活支援センターの取組だけでなく、障害者就労やその支援機関をより身近に感じていただくことを目的としたセミナーを開催しました。

 

令和6年度は、第1回を7月26日に池田市保健福祉総合センターにて、第2回を8月21日にふれあい就労支援センターにて開催し、当事者や家族だけでなく、支援機関や企業といった、約70名に参加いただきました。

学校の生徒さんにも参加いただきたいとの思いからこの時期に開催したため、暑い中、汗を拭きつつ会場までお越しいただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。

さて、ここからはセミナーの中身の紹介です。

まずは、働くことを応援する当センター「豊能北障害者就業・生活支援センター」の役割や相談例などを紹介。就活中、働いている等どんなタイミングでも相談OK。そして長~くお付き合いでき、一緒に解決策を考えていけるところと発信しました。

続いて、お世話になっているハローワーク池田の専門援助部門より、最近の求人や就職後も仕事が続いている方の傾向、企業が求めている人材等お話いただきました。「困ったことがあれば、どこでもいいから相談してください」とのメッセージは心に響きます。

そして、メインの通所をして働く準備をする就労移行支援の紹介と通所先を卒業して働く先輩のお話しです。

第1回は池田市立くすのき学園から、利用者の歩みに合わせた取り組みとチャレンジから、池田市内のお菓子製造工場の勤務に繋がった方のお話しです。緊張から人前で話せないかもと、うかがっていたのですが、準備したメモを見ながらも、自身の声で仕事のこと、就職当初は勤務先の配慮で準備いただいていた一休み用のイスが、今ではたたまれてて使わずに仕事ができていると。気づけば体力が付き、できる仕事が増える、継続することのだいご味を感じたお話しでした。宣伝?で「くすのき庵」の紹介もあり、今夜はうどん?の口になった人は多かったのではないでしょうか。

第2回は箕面市障害者雇用支援センターから、利用者の希望に寄り添いながら、力が活かせる働き方を一緒に考えていくアプローチと給料の使い方、ストレス解消法等、就職後の生活を見据えた講座も充実しています。働く当事者からは、もっとできる仕事を増やしてみんなの役に立ちたい。将来は結婚し海外旅行に行けたらと、夢も語っていただきました。サプライズに勤務先からビデオレターがあり「暑さ寒さのある現場で就職当初は続くかと心配していたが、そんな心配は裏切られ、今は無くてはならない存在」と、目頭が熱くなるお話しでした。自分もそうかな?と振返った方も多かったのではないでしょうか。

さらに、「就労定着支援」の仕組について箕面市障害者雇用支援センターから、支援事例を交えた紹介があり、就職後も定期的に面談ができるサービスを使うことのメリットを知る機会となりました。

終了後、参加者より「子どもの進路考える機会になりました」「こんな機会あると元気になる」といった感想をうかがうことができ、企画する我々も含め、有意義な会となりました。

参加いただいた皆さま、講演に協力いただいた皆さま、ありがとうございました。