「働く」ことを軸に障害者のノーマライゼーションを目指す
大阪府箕面市稲1丁目11番2号

ヒロシのつぶやき「『障害者福祉啓発講座』を受講して思うこと」

読者の皆さん、こんにちは。
車椅子のヒロシです。
3月になり、いろいろな旅立ちの時を迎える今日このごろ、
それぞれの旅立ちの日をお祝いしていきましょう。

今回は、闘病記は一回お休みとして、
さる2月6日に箕面市主催、当事業団運営により開催した、
令和4年度第2回『みんなで考える障害者福祉啓発講座』を受講しましたので、
その感想を書きたいと思います。

今年度は、
『障害のある人もない人も豊かで自分らしい暮らしを!』をテーマに
『障害者差別解消法の制定から10年を迎えるにあたって~誰ひとり取り残さないまちづくり~』
との内容で、
講師に玉木幸則さんをお迎えしました。

玉木さんは、
NHKの『バリバラ~みんなのためのバリアフリー・バラエティー~』番組に
出演される中での話題や、
ご自身の生立ち、障害のことを話されました。

お話の中で、
『誰ひとり取り残さないのではなく、取り残されないまちづくりが大事なことなのです』
と強調されていました。

それを聞いて、私は子どもの頃の出来事を思い出しました。

私が小学校低学年の頃、母の知人の家を訪れたとき、
その方の親戚の子たちが、縁側でミニカーを楽しそうに走らせていました。
それを見て『僕も一緒に遊びたいなぁ』と思い、
当時は畳の上だったら寝返りが打てたので、
寝返りで、その子たちに近づいて行ったところ、
その子たちはだんだんと私との距離を開けるようにしました。
それで私は、寝返りのスピードを早めて追いましたが、
その子たちはさらに奥の方に行ってしまいました。

様子を見ていた母に
『なぜ僕の方に来てくれないの!ただ、ミニカーをみんなと走らせたかっただけなのに』
と言って大声で悔し泣きをしました。
あのとき私が感じたことを今考えると、

「障害者差別をされたのがとても悔しかったからだ」

と、その場の大人に泣いた理由を説明出来るのにと思いました。

さて今回のヒロシのつぶやきはいかがだったでしょうか。

また、このブログにつきましてご意見ご要望等がございましたら、
当法人のお問い合わせフォームよりいただければ幸いです。

このブログを最後までお読みいただきありがとうございました。

担当、髙田浩志


(玉木さんと談笑する髙田職員)

~ あとがき ~

玉木さんとは以前に仕事を通じてご縁があり、今回の講義も、難しい内容をわかりやすく説明いただきました。
以前から一貫して本当の障害とは何か、命の大切さ、住み慣れた地域で暮らすことの重要性を問うてこられたように思います。
テーマの障害者差別解消法は、企業などの事業者に対し、「合理的配慮」の提供を来年4月から義務付けることとなっています。
建設的対話を通じ相互理解の重要性も追記されており、今後について注目されます。
髙田さんのエピソードも悲しい思い出ですが、小さな子たちですから驚いたのか、さけようとしたのかはわかりません。
ですが、小さな頃から、障害があってもなくても、同じ場で過ごす機会があって友達になれたら素敵なことですし、
子が大人になっても、やさしい心持ちでいてくれればいいなあと思います。
今後も多くの世代の方に、障害者福祉への理解が広がるよう、来年度の講座も企画していきます。ご期待ください。    啓発担当、池内