「働く」ことを軸に障害者のノーマライゼーションを目指す
大阪府箕面市稲1丁目11番2号

福子のチャレンジ

当事業団の喫茶るうぷで、31年間勤務している森岡さん。

当初はてんかん発作があり、通勤途上で発作を起こして倒れ、救急車で運ばれることもありました。

しかし今では発作は全くなくなり、毎日元気に勤務しています。
それは、住環境が変わって対人関係のストレスが減ったことと、何でも相談できる職場の仲間ができたこと、
通院時のお休みが取りやすいこともあったのではないかと思っています。

そんな彼女に、今回は仕事のことについての質問に、文章で答えてもらいました。

◆障害について
「療育手帳を持っています」

◆仕事の内容
「コーヒーや紅茶を入れたり、出来上がった商品を、お客様のところまで持って行きます。
また、食器を洗ったりします。」

謙遜しているのか、これ以外にも沢山の仕事を受け持っています。
水やおしぼりを運んだり、接客をしたり、洗濯から掃除やその他にも色々あります。
わからないことがある時は、いつでも職員に聞けるという安心感を持つことができることから、伸び伸びと仕事をすることができています。

◆仕事をしていて嬉しかったこと
「いつもありがとうやこれからも頑張ってねと言われた事。」

お客様で子ども連れの方がおられると、子ども好きの彼女は、子どもさんに「こんにちは」とにこやかに声をかけています。

◆仕事をしていて同僚を助けたこと
「オーダーなど忘れた時に声をかける。」

忙しい時間帯に起こってしまいがちな事ですが、彼女が声をかけてくれる事で
お客様にご迷惑をかけずにすむので、助かっています。

◆仕事をしていて同僚に助けられたこと
「洗いものなどがいっぱいある時はどうりょうがてつだってくれる。」

いつもは、洗い物は彼女の役割で、お店はずいぶん助かっているのですが、あまりにも洗い物がシンクに沢山あふれた時は、
同僚が自然と手伝っています。
お互いがフォローし合える関係性が出来ているという事は、障害のあるなしに関係なく、職場では大事なことです。

◆仕事をしていて自分が変わったと思うこと
「新しい発見があった。おりょうりのレパートリーがふえた。」

家での食事は、近くの食堂やコンビニを利用されることもありますが、自炊もされているので、
店でのランチメニューを参考にされることもあるようです。

◆仕事に関すること何でも
「何もわからない私に1つづつ色々な事を教えてくださった。
お客様や同僚にささえられてここまでやってこられました。」

彼女には障害があっても、お客様に感謝されたり、同僚から頼りにされたりすることで、
仕事上でも日々成長してきました。
また、困りごとを相談できる相手がいること等によって、生活面でも一人暮らしを満喫されています。

次回は、彼女の生活面のことについて聞いてみたいと思っています。

※「」内は原文のまま表記しています

※写真撮影のためマスクをはずしてもらいました