てんかん発作の誘発因子となっていた「不安感」を軽減する
プロフィール 知的障害 50代 女性
説     明  てんかん発作があり、数年前までは通勤時に発作により倒れたと連絡をしてきて、仕事を休むことがよくありました。
 数年前までグループホームで生活をされていましたが、共同生活者のメンバーとの折り合いで、悩んでしまうことがあったようでした。
 現在は自分でアパートを借りて単身で生活をされていて、ここ数年、発作は全くなく、安定して仕事を続けておられます。
支援内容  発作の誘発因子については、生活面や仕事の中での悩みが、直接的ではないかもしれませんが、原因となっている可能性がありました。
 生活面での悩みのひとつであった共同生活での対人関係については、単身生活をすることで解決されました。また、ホームヘルパーを利用することで、これまで希望されていた自炊についても、練習を始めることができるようになりました。
 けれど今度は、単身生活であるために、日常生活での困りごとを相談できる相手がいなくなってしまいました。そこで、職場の同僚がCさんの話をしっかりと聞く体制をとるようにして、生活面でのちょっとした困りごとについても、職場で相談できるような関係性を作ってもらうようにしました。
 すると、相談できるという安心感を持ってもらえるようになり、悩みをひとりで抱え込んでしまうことがなくなったことで、通勤時の発作によるお休みがどんどん減っていきました。
 また、仕事をする上での悩みも、そこで話を聞くことで、一緒に解決策を考えることができ、悩みの解決につなげることができるようになりました。
考察  日常の中で不安感が取り除かれることで、現在Cさんは、発作が起こることなく、安定して仕事を継続することができています。
 職場での人間関係のつながりが、いかに本人にとって重要か、職場の同僚の態度や対応がいかに本人に大きく影響を及ぼすか、「個人の生活機能は健康状態と背景因子との間で双方向の相互関係がある」とするICF(国際生活機能分類)の視点を顕著に表している事例ではないかと考えます。