清掃用具入れ(ビルメンカート)の工夫
プロフィール 知的障害 40代 女性
説     明  事務所フロアーの清掃作業をしています。作業範囲は1フロアーのため、作業時の移動距離は多くありません。そのため、これまでは作業時にビルメンカート(掃除道具を乗せて持ち運ぶカート)は使用していませんでした。しかし、ホウキやモップを、ちょっと壁に立て掛けておくときに、バランスが崩れて床に倒してしまい、柄が床に当たると、思ったよりも大きな音が事務所内に響き渡ることが時々ありました。事務作業をしている場所で大きな音が出ることは無くしたい、ということが課題となりました。解決策として、まずは、一般的に清掃作業で使われているビルメンカートを使用することにしました。しかし、カタログで調べてみると、市販されているビルメンカートのサイズはどれも大型のものであり、うちの現場の清掃場所では取り回ししにくいものしか見つけることができませんでした。そこで、現場で使いやすい簡易なカートを手作りで製作することにしました。
支援内容 <買い物用ショッピングカートを準備>
@一般に市販されている、買い物用ショッピングカートをリサイクル品で見つけました。大きさは、事務所内で取り回しするにはちょうどいいものでした。
<ほうき、ダスコンモップ、モップを乗せる場所を作る>
Aはじめは、カゴの外側に取り付ける方法を検討しましたが、柄の先がぐらついてバランスが悪く、うまくいきませんでした。
Bそこで、カゴの内側に空きペットボトルを取り付けて、柄の先端部分を差し込めるようにしました。
Cそして、柄のバランスをとるために、カゴの上に金網でフタを取り付け、そこに柄を支えるための針金の輪をつけて、柄を通すことができるようにしました。

支援内容  支援内容  支援内容

<ハンドモップ、ちりとり、ぞうきんを乗せる場所を作る>
D大きさの違うS字フックをふたつ取り付け、ハンドモップとちりとりをそれぞれひっかけることができるようにしました。
Eぞうきんを横に2枚かけられるように、ヒモを渡しました。

支援内容  支援内容

<カートのバランスを良くし、ゴミ袋をセットして完成!!>
F道具を全てセットしてみると、カートの後方に重心がかかり、バランスが崩れて転倒する恐れがあったので、カゴの底に重石を置いて倒れにくくしました。
Gカゴの上の部分には、ゴミ袋をかけてゴミを入れることができるようにしました。
Hこれで手作りビルメンカートが出来上がりました。

支援内容

考察 ☆このカートを使うようになって、事務所内でほうきを「バタン、パタン」と倒すことがなくなり、課題は解決しました。
☆作業道具をその都度収納庫へ取りに行かなくてもよくなり、作業のペースアップにつながりました。
☆ミニサイズで小ぶりのビルメンカートが既製品でも登場すれば、狭い場所の清掃現場でも、重度に障害のある人が働ける場所が広がるのではないかと、期待をしています。