ひとり現場に近い環境での作業進捗管理
プロフィール Mさん 知的障害 40代 女性
説     明  Mさんは事務所内での清掃作業をおこなっています。
 今回、これまでやってきた初歩的な清掃方法から、更なるスキルアップに取組みました。
 併せて、ひとり現場になりがちな環境の中で、進捗状況をしっかりと確認できる方法を模索してみました。
支援内容 @新たな作業スキルを身につけてもらう
 当法人の別部門において、ビルメンテナンスの作業委託を受けている作業現場があるので、そこで実際に仕事をしながら作業手順を覚えてもらう研修期間を設けました。

 4ヶ月間、他の職員と一緒に作業をする中で、作業道具の使い方など基本的なことから、毎日繰り返して、覚えてもらいました。
 4ヵ月後、作業自体は可能で、きるようになったのですが、ただ、毎回同じ手順どおりに作業をすることが彼女には難しく、常に声かけがないと、思いつく場所から始めてしまったり、自分なりにアレンジしてしまい手順を飛ばしてしまったりすることがあります。
 また、時には、集中できない状態の時は、手順が全く抜け落ちてしまうこともしばしばです。
 どのような支援環境があれば、清掃業務を一定レベルの仕上がり水準で継続してもらうことが可能になるのかが、次の課題につながりました。

ひとり現場に近い環境での作業進捗管理 A作業チェック表の作成とチェック方法の工夫
 事務所フロアーの清掃作業を行うにあたって、これまでは、1週間の曜日ごとに決まったスケジュールを、ホワイトボードにおおまかな時間とともに掲示していました。本人が1日の作業内容を確認しやすくするためと、同フロアーにいる職員が、Mさんの作業進捗状況を把握しやすくするためでした。また、ホワイトボードなので作業の変更の場合も張替えるだけで指示をし易くしていました。

ひとり現場に近い環境での作業進捗管理  清掃作業のエリアは、ひとつのフロアーですが壁やドアで仕切られてているので、作業エリアを全て見渡すことはできません。事務室から見えない範囲で長時間の作業をしてもらう場合、作業箇所や手順に抜けが出てしまうことが課題でした。
 そこで、ホワイトボードで掲示するスケジュール表に替えて、1日のスケジュールと各作業の手順とチェック表を合体させた日報をA3用紙で作成しました。これをホワイトボードに貼っておき、各作業ごとにMさんが自分でチェックできるようにしました。
 こうすることで、事務室から見えない範囲での作業であっても、どこまで進んでいるのかを職員が確認することができますし、たとえ集中ができない状態になっても、自分で手順を確認することができます。
 また、同フロアーの職員だれもが、このチェック表を基に進捗管理を行うことができる体制ができています。
考察  作業手順を決めることは、作業をする本人にとって、理解し易くなることだと考えます。それにより、何が正しいのか理解出来ずに作業をして、間違ってしまって注意されることを回避できると考えます。