仕事を進めてもらうための工夫
プロフィール 知的障害 20代 女性
説     明 市内の授産施設に在籍している方による緑化部門での実習事例です。
普段、施設内ではゴミの袋折り等の作業は行っていますが、実習生Aさんは多動傾向にあるため継続して作業を行なう事が難しく、すぐに持ち場を離れてしまうことが多く、また、初めての場所や作業に慣れるまで時間のかかる方だと、施設からは聞いていました。
支援内容

@まず、Aさんに作業内容を理解してもらうため、正確な作業方法をジェスチャーを交えて説明しました。説明は聞いていましたが、Aさんに作業道具を渡すと、道具を下に置いて持ち場を離れ、公園内を歩き回ってしまいました。

Aその後も作業の手順をAさんが見えるように、順番で行ないました。
草を抜く→草に付いている土を落とす→それを袋に入れる を繰り返しました。
しかし、まだ、作業をはじめようとはしないので、今度は他の職員が抜いた草を一箇所に固めて置き、その草をAさんが袋に入れてもらうよう説明しました。また、その場所をAさんの作業スペースとして空けておき、本人にも「ここで、この道具を使って作業します」と伝えました。

Bしばらくすると、Aさんが一箇所に固めている草を自分の袋に入れ始めました。10分ほどすると、また、持ち場を離れて、公園内を歩き、戻ってくると、また自分のタイミングで作業を行なっていました。結局、一箇所に集めておいた草は全てAさんが一人で袋に入れることができました。
今回の支援では、まず、Aさんに作業方法を正確に説明して(聞いていないようだが理解している)、Aさんが見えるように何度もジェスチャーを交えて確認してもらい、作業スペースを確保することによって、Aさんが行なう作業を明確にしたことで作業に参加してもらう事ができたのだと思います。