出来ること、難しいことを把握・工夫して役割分担
プロフィール 30代男性 ・知的障害 ・左手義手
説     明 Aさんは事業団に勤務して10年になります。Aさんは幼いころの事故により左手を切断、義手を装着してある程度の物を挟むことは可能です。
支援内容 Aさんの仕事の屋外・屋内の緑化業務は、主に敷地内の除草作業や花壇スペースへの植栽、施設内では観葉植物の設置交換、管理を行います。業務は様々ありますが、Aさんは道具を掴んで作業することは出来ません。そこで、Aさんの出来ること、出来ないことを職員全員で把握しながら業務に取り組んでいます。
スタッフは全員、Aさんがどの程度の物を持つことが出来るのかを把握しています。
◎ホウキを義手で挟み、右手を添えてホウキで掃くことは可能。
◎植栽用の花苗ケース(3〜5kg)を持ち移動することも可能。
◎しかし、鍬で土を掘って花壇への植栽はできない。
◎ホウキで掃くことは出来るが、チリトリを持ちながらの作業は難しい。

花壇への植栽を行う時は、他の者が植栽を行っている所へ花苗ケースを運んでもらうことにしました。また、花苗一本ごとに付いているポットが常時、出てくるので、それを集めてもらっています。

チリトリは、チリトリ自体が立てられるものを使ってもらっています。ゴミや落ち葉を掃き入れるのはかなり上手くできます。

視点を変え、道具を工夫することで、Aさんが出来ることはまだまだあると思います。花の植栽は難しいが、掃き掃除や台車を押したり、狭い所への灌水など、Aさんが一番上手く行える仕事がいくつもあります。それぞれの得意、不得意があっても、きっちり役割分担が出来ていれば全体の仕事は成り立ちます。支援者は、どうすれば、その人がこの仕事に取り組めるかということを常に考えていくことが大事だと思います。それは、意外と少しの工夫なのかも知れません。